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HOME > 英語とアスリート達 > vol.14-2 朝日健太郎

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Athletes and English 英語とアスリート達
朝日健太郎
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vol.14-2 | vol.14-1(前回の記事)

 今や日本を代表するビーチバレー選手として注目される朝日健太郎。遠征先での海外選手とのコミュニケーションが英語上達の秘訣になっている。その陰で、英語に慣れるための努力も怠らない。世界を舞台に活躍する選手は、競技面の技術を高めるための身体鍛練だけでなく、己自身を鍛える術を知っている。

取材/構成/文  石川   彩
撮影  出町公宏
インタビュー
DVDにCNN、インターネット、食事は英語上達の鍵!
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 英語って、ただ海外で生活するだけでは習得できないものだと思いますよ。自分から立ち向かっていく姿勢が大切なのではないでしょうか。僕は海外の選手と英語でやりとりできたときの「通じた!」という、あの達成感がたまらなくうれしいんです。もちろん、英語でコミュニケーションを取るにはエネルギーがいります。でも、会話できると楽しいですから。

 海外に滞在しているときは周りに英語しかないですから、耳が自然と英語に慣れて、聞き取ることもできます。でも、日本にいるときはどうしたって英語から遠ざかりがち。そこで、僕はDVDで映画を見て、英語に耳を慣らすようにしています。「24 TWENTY FOUR」は気に入ってよく見ているので、セリフもほとんど覚えてしまっていますよ。それから、CNNのニュースも生きた英語学習には最適ですね。世界中で今、何が起きているかがわかるし、キャスターの話している内容を英語字幕で画面に出して、音声を耳で聞き、文字を目で追います。文字で見ると、過去形や語尾の変化など細かいところまでよくわかります。

 英語を上達させる秘訣、それはやはり単語をどれだけ知っているかに尽きるのではないかと思います。覚えた単語をいかに並べ替えて文を作るかなのです。単語量を増やすには努力しかありません。僕の経験から言えば、文章を読む場合でも、会話する場合でも、完璧に一言一句を理解することはないと思います。1文の中に3分の2程度の単語がわかれば、その文の意味は理解できるものです。

 僕が遠征で行くのは世界の主要都市ではないので、ガイドブックなどはありません。遠征前にはインターネットを活用して、現地の情報を集めています。インドアの選手のころと違って、移動から宿泊まで、すべて自分で手配しなければならないので、少しでも良い環境を見つけるために、とにかくインターネットで遠征先について調べるんです。

 遠征の楽しみといえば、食事もその一つ。いろんな国の、地元ならではの料理を探して食べるのが好きなんです。国によっては英語で書かれたメニューがない場合もありますが、自分なりに想像して注文するのも楽しいですよ。ときには想像したものとまったく違ったものが出てきてびっくり、なんてこともありますが(笑)。食べ物を通じて言葉を覚えていくという方法もありますね。

ビーチバレーは英語が飛び交う競技?
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 どの分野にも専門用語があるように、ビーチバレーの世界にも独特の言葉があります。インドアでバレーボールをしていたときにはプレー中に英語を使うことなど一切なかったのに、ビーチバレーでは英語が飛び交う。転向したばかりのころはそれも驚きでしたね。たとえば、際どいボールをよく見極めた時には「Good eye!」とパートナーに声をかけます。いいトスが上がれば「It’s a butter set!」。これは「butter(バター)」と「better(ベター)」を掛けた言葉で、「Set」はトスの意味。つまり、「バターのようになめらかなトスだったね」という誉め言葉なんです。たった2人でコートに立ってプレーするので、パートナー同士お互いに励ましあいながら、試合をするんです。

 そして、ビーチバレーは常に風を意識してプレーする競技。風下にボールが来たら「Good side!」となるし、風上なら「Bad side!」なんて表現もあります。また、「思いきり打て!」という意味の「Nobody!」や「No one!」は、相手のブロックがないことから来ている言葉です。

 日本人同士で英語で声をかけ合いながらプレーするのも変な感じがするかもしれませんが、日本のビーチバレーの先駆けとなった人たちが米国カリフォルニアでビーチバレーを学んできたこともあって、日本でも英語を使うことが多いようですよ。実際に使ってみると、試合という緊迫した場面では、日本語で言葉を発するよりも、英語の方が一息で簡単な表現で言えることもよかったのかもしれませんね。

2年後のオリンピックを目指して努力を重ねる
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 ビーチバレーをするようになって、自分自身の性格も大きく変わったように思います。練習も試合も太陽輝く青空の下、風吹く中で、音楽をバックにプレーしているので、自然と気持ちが開放的になり、いつも砂の上で転がり回って砂まみれになっている分、細かいことも気にしなくなりましたね。風が試合を左右するので、朝起きたらまず天気を気にするようにもなったし。いつも天気を気にしながら生活していると言ってもいいかもしれません(笑)。

 今年に入ってから新しいチームを組みました。現在、個人では日本ランキング1位ですが、世界の壁はまだまだ厚く高いものです。世界に通用する実力をつけていかなければならないと思っています。今の目標は、世界ベスト10に入ること。それは「=(イコール)オリンピック出場」ということなんです。

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Message-最後に一言!

「青い空、風、そして太陽。それこそがビーチバレー!」

まさにビーチバレーという競技を表わすこのフレーズは、朝日さんが好きなフレーズ。いつも太陽の下でプレーするので、顔も体も日焼けで真っ黒な朝日さん。太陽のようなにこやかな笑顔がまぶしい、さわやかな風のような方でした。

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プロフィール
朝日健太郎

朝日健太郎(あさひ・けんたろう)

ビーチバレーボール選手。1975年熊本県生まれ。中学生よりバレーボールを始め、名門の鎮西高校へ進学。春の高校バレーやインターハイで準優勝を経験。93年ジュニア世界選手権出場。法政大学進学後は95年全日本大学選手権優勝、97年ユニバーシアードイタリア大会4位。大学卒業後は実業団へ進み、サントリーサンバーズに所属する。前人未到のVリーグ3連覇を果たす。日本代表としては98年の世界選手権出場に始まりアジア大会やワールドカップ、シドニーオリンピックアジア予選などに出場。2002年ビーチバレーへ転向。03年には弱冠2年目にしてジャパンサーキット・ビーチバレージャパンで準優勝、04年にはTOKYOオープンで初優勝。06年9月現在日本ランキング1位。

 朝日健太郎 公式 WEB SITE

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