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HOME > 英語とアスリート達 > vol.9-2 小川直久

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Athletes and English 英語とアスリート達

Naohisa Ogawa 小川直久
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vol.9-2 | vol.9-1(前回の記事)

世界各地を転戦するプロサーファー小川直久の必須アイテムが辞書だという。単語を入力すれば意味だけではなくネイティブの発音も聞ける電子辞書は便利だに感じるという。その一方で、小川は紙の辞書が好きだという。アナログでちょっと手間はかかるが、辞書を引くこと自体が勉強と話す。

取材/構成/文 恩田ひさとし
インタビュー
電子辞書
今年になって電子辞書も使うようになりました。言葉を入れると機械がしゃべってくれるので、リスニングにも役立ちます。フランス語、スペイン語、ポルトガル語と、主要な10ヶ国の言葉が一台でまかなえるので、世界各地を転戦する僕たちにとっては大変便利な道具です。
その一言が分からないとき、日本語で単語を入力すると、この機械が言ってくれますから、相手も「それが言いたいのか」って分かってくれます。英語圏以外の国の競技に参加するときは、特に役立つアイテムです。それに、実際の言葉を耳で聞くことができるので、リスニングの勉強にも役に立ちます。
紙の辞書
今までは英和と和英が一冊になった薄い辞書を使っていました。小さいので、持ち歩きができ、分からないときはささっと引く感じですね。
この紙の辞書、実は好きなんです。辞書を引くこと自体が勉強になるし、調べたい言葉の周りの言葉も目にはいるので、いろいろな単語に触れることができるところがいいですよね。また、スペルを復唱しながら目的の単語を探すので、綴りを覚えるのにも役立ちます。電子辞書は便利だけれど、その単語だけっていうところもあるでしょ?辞書を引くことで思いもよらない言葉を見つける楽しさはないですよね。
電子辞書の便利さは活かしながら、紙の辞書も大事に使っていきたいですね。
英語での失敗
英語の失敗は多くあります。印象に残っている失敗といえば、「Yes」と「No」の使い分けの間違いですね。
日本語の場合、「ええ、そうです」と答える場面で、日本語でそうなのだから「Yes」と言ってしまって、逆の意味にとられてしまったことがありました。たとえば「mind」ですよね。日本語訳では「はい」なのに英語では「No」で、「いいえ」が「Yes」になるでしょ? 何で逆になるのか、最初は納得できませんでしたね(笑)。
ハワイの英語
僕はスクールで文法やきちんとした表現をマスターしてから、英語圏に飛び出したのではなく、16歳から海外の生活をするのと一緒に英語を勉強しました。しかも、場所はハワイです。ハワイの英語はいいかげんなところがあります。単語を並べれば通じてしまう、そんな一面もあります。その英語を聞いて反復してマスターしましたので、僕の英語は聞き取りはできるし通じる、だけどきちんとした英語はマスターできていないとは感じています。
ハワイから英語を始めるのではなく、カリフォルニアなどアメリカ本土でスタートした方が、きちんとした英語をマスターできたなって思うこともあります。
心が通じる
サーフィンは友達ができやすいスポーツと言えます。
同じ場所で練習していることが、波長が合っている証拠なんです。少し説明すると、サーフィンを練習する場所はいくつもあります。この海岸の波が好きだから、来て練習をしています。また、時刻によっても波は変わります。この時間の波を求めている者同士ですから、顔を合わせることになります。この場所のこの時間帯の波に乗りたい、似た感覚を持つ者同士が出くわすのです。
だから知らない誰かが練習していても、「どこから来たんだ」に始まって、「おまえの国の波はどうなんだ?」「オレの国の波はこうだ」「いい波が来るのはいつごろなんだ」「今度練習にいきたいから連絡先を教えてくれ」という具合に、どんどん話が弾んでいきます。
同じ場所に居合わせるだけで、仲間が増えていく、そこにもサーフィンのおもしろさはあります。
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取材後記
取材当日は天候にも恵まれ、絶好のサーフィン日和でした。
練習は取材前に終わらせていたとのことで、プロのライディングというのを目の前で見る機会はありませんでした。実際に取材をしてみると、サーフィンにかける思い、そして何よりも最高峰のWTCで活躍のために努力する思いが伝わってきました。
印象に残ったのは、紙の辞書を大切にしているところ。「僕はアナログ人間ですから」とのことですが、理屈や理論ではどうにもならない自然を相手にするサーファーゆえに、アナログの良さを理解できる、そんな感じを受けました。

プロフィール
小川直久 小川直久(おがわ・なおひさ)


プロサーファー。1991年プロテスト合格。1995年JPSAグランドチャンピオン。1997年から世界最高峰のWCT出場をめざし世界各地を転戦。2001年にはハワイパイプラインマスターズで日本人初の10ポイントライディングを達成するなど、日本のサーフィン界を牽引する第一人者である。

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