前回はオーストラリアの珍しい動物、カモノハシ(platypus)の話をしました。オーストラリアでは「動植物」のことを'flora and
fauna'とよく表現します。floraは「植物」、faunaは「動物」のことです。この語順通りの日本語にすると「植動物」になりますが、日本語では順序が逆になり「動植物」です。ブリスベン(オーストラリアQueensland州の州都)のとある公園に次のようなたて看板がありました。
'This park is for enjoyment of all citizens and your co-operation would be
greatly appreciated.'
(この公園は市民すべてが楽しむためのところですから、皆さん方のご協力をぜひともお願いします。)
この後に禁止事項が並べられていました。
・Playing golf
・Riding horses
・Motor bikes or vehicles of any kind
・Dumping rubbish
・Dogs not on a leash
・Removal of flora and fauna
してはいけないこととして、ゴルフ、乗馬、バイクないしは乗り物の乗り入れ、ごみを捨てること、つないでいない犬を放すこと、そして、動植物を持ち去ること、が挙げられていました。馬を乗り入れてはいけないというのは、いかにもオーストラリアらしいですね。日本ではまずないでしょう。最後に'flora
and fauna'があります。リスや鳥の類が公園にはいます。住宅地にもきれいなオウム類が飛んでます。まるで天国のようだと言う人もいます。もっとも、私はまだ天国には行ったことがありませんが!?

 |

御園和夫
関東学院大学名誉教授、日本実践英語音声学会顧問。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。
|
|