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HOME > 御園和夫の異文化英語 > 第62回 Tongue Tripper―早口ことばPart2

第 62回  Tongue Tripper―早口ことばPart2

 発音の練習には早口ことば(Tongue twister)がうってつけです。早口ことばをイギリスではTongue Tripper(舌をつまずかせるもの)と言うこともあるようです。前回、前々回に早口ことばのいくつかを練習しましたが、さらに一つ、英語をしゃべる前の口慣らしとしてご紹介しましょう。日本人にとって発音のしにくい'th'の音を含むものです。

A thatcher of Thatchwood went to Thatchet a-thatching;
Did a thatcher of Thatchwood go to Thatchet a-thatching?

(サッチウッドの屋根ふき職人がサッチェットへ屋根をふきに行きました;
 サッチウッドの屋根ふき職人はサッチェットへ屋根をふきに行きましたか。)

 'th'と「チ」の音が繰り返し出てきます。ご存知のように、'th'は、舌先を上前歯からほんの少し突き出しながら「ス」と発音して出す音です。日本語にはない発音ですので、慎重に。慎重に発音しつつ早口で言わなくてはなりません。そこがミソのの異文化発音(?)です。

 最近では草(わらなど)で家の屋根をふくというのはほとんど見られなくなりました。イギリスには、日本同様、田舎の古い民家には若干わらぶきの家が残っています。そんなわけで、thacheter は「屋根をふく人」(<thatch「屋根をふく」)のことです。現在のイギリスの首相はBlairさんですが、その前はThatcherさんでした。直訳すると「屋根ふきさん」になります。a-は前置詞(「〜のほうへ」)で、文語体ないしは古い言い方に用いられ、現在分詞に付くと、たとえば、go a-thatching (=go thatching)で「屋根ふきに行く」という意味になります。続きはまた次回に。




御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。

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