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World Englishes!

第8回 ブラジル : サルバドール編


 ブラジルではビールは水だ。ほかの物価と比較しても、ビールは驚くほど安く飲め、そして必要以上にキンキンに冷えているので灼熱のブラジルの太陽の下を少し歩くとカフェに立ち寄り、ビールで体を冷やすことになる。

photo ブラジルの公用語であるポルトガル語のなかで一番最初に覚えた単語はもちろん「セルヴェージャ(ビール)」という単語だ。だが、ただ「セルヴェージャ」という単語を連発したところで、今度はビールの銘柄を聞かれるので、次第に「スコール(ブラジルで最も有名なビールの銘柄)」を発するようになった。

 南米大陸はスペイン語とポルトガル語で支配され、英語はほとんど通じない。サンパウロの空港に降り立ったときに「Where’s a bus stop?(バス停どこですか?)」と聞いたら、誰も理解できず途方に暮れてしまった。そして、当然「ビールをください」というシンプルなセンテンスも理解されないので、ブラジル滞在中に最も使用した単語は「スコール」という単語だ。ほとんど毎日、呪文のように「スコール」という言葉を繰り返し、うだるような暑さのブラジルの熱気をやり過ごした。

 ブラジル人は驚くほどフレンドリーだ。お互いに言葉は通じなくても、ポルトガル語でまくし立てられると、なんとなく意味は分かるようになる。サルバドールの街角でカメラ片手に歩いていると、1日5回くらいはものすごい勢いでおばさんたちにまくし立てられる。

 「おまえ、そんなもん持ってそっちに行ったら身ぐるみ剥がされて、ボコボコにされておっちんでしまうよ」とありがたい忠告をしてくれるのだ。そのたびに方向転換をし、来た道を引き返すことになる。

photo そして、彼女たちの忠告むなしく実際に黒人男性3人に囲まれ、ボコられカメラを奪われた。生きて帰ってきただけでも、奇跡だろう。それでも、またブラジルにはまた行ってみたいと思わせる何かがある。特にサルバドールという街は人を狂わせる何かを持った街だ。

 色々な国を旅してみたが、サルバドールほど「暴力」の匂いを感じさせる街をほかに知らない。それは直接的な暴力でもあり、また人々の熱の塊、一個の凝縮した熱情のようなものが街全体に流れており、人に何かおかしな行動をさせてしまう。サルバドールではカナダ人やアルゼンチン人など色々な人と話したが、やはりどの人もサルバドールの魅力に取り憑かれていた。

 世界遺産に指定されたその街並みは、一見どこまでも美しい。しかし、ひとたび路地裏に足を踏み入れると、その暴力的な匂いでむせ返る。毎晩、人々は音楽に乗せて恍惚した表情で踊り狂う。やはりこの街はどこか狂っていると思うのだが、ついつい長居してしまい、結局は痛い目に遭ってしまう。

 言葉は通じなくても、どこか気持ちが通い合ってしまう不思議な空間だ。所詮、言葉というのは表面的な事柄を表すだけで、重要なのはそれに内包された感情なのだ。それを色濃く感じさせる街がサルバドールという街だった。(>>ブラジルの日記はこちら

 


プロフィール

松岡 祐紀(まつおか・ゆうき)

世界を旅する写真家。2006年のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏に共鳴し、ソーシャルビジネスを企業理念とした株式会社ワンズワードを立ち上げる。現在、オンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」を運営するとともに商業カメラマンとしても活躍中。

個人HP: http://yu-kimatsuoka.com/
個人ブログ: http://yu-kimatsuoka.cocolog-nifty.com/onesword/


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