英語を学ぶ、覚える、モノにする

100万人の英語

今週のおすすめページ サイトマップ

メルマガ購読

広告掲載について


HOME > World Englishes! > 第4回 フランス : パリ編

World Englishes!

第4回 フランス : パリ編


photo 訛りと言うと、とかくネガティブなイメージが付きまとうが、なかにはポジティブなイメージ、いやそれどころかその訛りのおかげで付加価値がつくこともある。

 留学生で圧倒的に人気だったのは、フランス語訛りだ。特にフランス人の女の子が話すフランス語訛りの英語は、僕たち留学生のなかでは圧倒的な人気を誇った。英語は割とフラットな言語だが、フランス人が話す英語はその平板な響きにエキゾチックな魅力を加え、異国情緒溢れる言語に変える。

 ロンドンに住んでいる頃にユーロスターが開通したので、パリに行く機会が何度かあった。パリはフランスのなかでも「英語が通じる都市」だが、それでもやはりカフェやレストランではフランス語ではないと通じないことが多々ある。同世代のフランス人たちと話す機会が何度かあったが「英語なんてダサい言語話すのは億劫だぜ」的な態度を取られることも多々あった。これはスペインやイタリアなどラテン系の国の人たちに共通する顕著な特徴だ。

 彼らは自分たちの言語に絶対的な自信と誇りを持っているので、「英語を話す努力」をしているだけでもありがたく思えという態度を取ることが多い。もちろん、わざわざイギリスに留学している人たちは、そんな態度を取ることは稀だが、現地に住んでいる人たちは結構そういう感じだ。日本のように外国人に英語で話しかけられて「英語を話せなくてごめんね、ごめんね」という謙虚な態度を取る殊勝な人は皆無に近い。

 日本でもパリジャン、パリジェンヌはプライドが高いというイメージがあるが、実際とかく気難しい人が多い。パリでは英語を話せたからといって現地の人たちとのコミュケーションを取ることは難しく、やはり郷に入れば郷に従えというようにフランス語ができることが望ましい。

 一時期、パリ症候群という一種の適応障害が話題になったが、これもパリに住む人々の気質をよく表していると思う。英語を世界言語としてもてはやす状況に反して、彼らはひたすら自国の文化と言語に強いこだわりを持っており、そのなかに入っていき溶けこむのは並大抵の努力では不可能だ。個人的には大好きな街のひとつだが、「住みたい街か?」と訊かれたら「NO」と答えるだろう。

 パリの街を歩くと、まるで博物館のなかを散歩している気分になる。至るところに歴史の息吹が感じられ、バスティーユ広場やサンジェルマン通りを歩いていると、サルトルやゴッホなどもここを歩いたのだなとリアルに感じられるほど、その歴史の重みが伝わってくる。

 世界中の人々が英語を話すようになっても、彼らずっとフランス語を愛し、そしてフランス語で話し続けるだろう。そして、気が向いたら僕たちにあのエキゾチックなフランス語訛りの英語で話しかけてくれるかもしれない。

 


プロフィール

松岡 祐紀(まつおか・ゆうき)

世界を旅する写真家。2006年のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏に共鳴し、ソーシャルビジネスを企業理念とした株式会社ワンズワードを立ち上げる。現在、オンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」を運営するとともに商業カメラマンとしても活躍中。

個人HP: http://yu-kimatsuoka.com/
個人ブログ: http://yu-kimatsuoka.cocolog-nifty.com/onesword/


本気で英語をマスターしたいなら、ワンズワードオンライン。

リストページへ ページトップへ


Magazine(連載記事)

御園和夫のおもてなし英語
[週刊!]実践英語のツボ
今週のことわざクイズ
World Englishes!
グローバル企業と英語
今週のググる♪
イベント・セミナー情報

英語学習のヒントを探れ

CASECガイド
英語学習ガイド

英検ガイド・英検対策

英検ガイド
英検合格体験記

Archive(アーカイブ)

御園和夫の会話に役立つ英単語
御園和夫の英語面白楽習
英語とアスリート達
英語で作ろう!本格和食
にっぽん解体新書[投稿]
ひと言ビジネス英会話
御園和夫の異文化英語