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Athletes and English 英語とアスリート達
城宝匡史
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vol.30 いまあるのは向上心だけ

中学時代は全国のオールスターに選ばれ、高校では北海道選抜の一員としてプレー。大学では関西リーグの得点王にも輝いた。端から見れば、学生時代の城宝は、誰よりもバスケットボール一筋に打ち込んだ毎日を過ごしていたように見える。しかし、プロに入る以前はそこまで本気で取り組めてはいなかったと彼は言う。大学卒業と時を同じくして誕生したプロバスケットリーグ、bjリーグ。その舞台に立ち、レベルの違う外国人選手たちのプレーに刺激を受けたとき、それが、本当の意味で彼の向上心に火がついた瞬間だった。

取材・文 猪狩真一/写真 出町公宏
インタビュー
卒業と同時に拓けたプロへの道

photo バスケットにbjリーグというプロができることが決まったのが、僕が大学4年生になるときでした。それまでも実業団(日本リーグ)はあったんですが、プロができたことで目指すところが明確になって。すごく嬉しかったし、やっとできたかって感じでしたね。世界的に見ても、先進国でバスケットのプロがないのは日本ぐらいで、どうして日本にはないんだろうとずっと思ってましたから。

 小学校のときにバスケットを始めたんですが、昔は、先のことはそれほど考えていませんでした。高校に入るときも、私立の学校からバスケットで推薦が来たんですが、「バスケットをやめたらどうしよう」と断って、勉強して進学校に行って。でも、大学生になっていろいろな世界を見てみると、たぶん自分には、朝起きてスーツ着てという普通のサラリーマンの仕事はできないだろうなあと(笑)。だから、別の仕事に就くことはまったく考えなかったですね。

 今シーズン(08―09)はずっとシューティングガードで出ていたんですが、チーム事情もあって、終盤はポイントガードでプレーすることが増えました。この2つは根本的に違うポジションなんです。シューティングガードは、ポイントガードが考えてくれてからプレーするので、こう動いてパスをもらったらシュートを打つ、という感じでそれほど考える必要がない。でもポイントガードは司令塔で、この選手はあまりボールを触ってないなとか、次はこういうフォーメーションをしなくちゃとか、いろいろ考えなきゃいけない。

 僕はバスケットの世界ではあまり背が大きくないので、ポイントガードとして生きていかなきゃダメだと思ってるんです。だから、ポイントガードとしてもっと経験を積んでいきたいという想いはあります。でも、自分の持ち味はシュートなので、シュートを打たなすぎても持ち味が出ない。そこがちょっと難しいところですね。

外国人の友達を作ってとにかく話す

photo 高校のとき、僕が入っていた北海道の選抜とカナダのチームの交流試合があって、カナダに行ったんです。英語は1日2時間とか授業があって、すごい勉強してましたけど、それって話すための英語じゃないじゃないですか。だから全然話したこともなかったし、向こうも何を言ってるのか分からないし。そのときに「ここで話せたらもっと面白いんだろうなあ」とは思ってました。

 実際に会話をするようになったのはプロに入ってからですね。うちのリーグは外国人が多いし、東京アパッチはヘッドコーチも外国人(ジョー・ブライアント/元NBAプレーヤーで、NBAのスーパースターであるコービー・ブライアントの父)なので、会話は全部英語。バスケットの用語自体がもともと英語でそのまま使えるから、試合中や練習中に困ることはほとんどないんですけど、普段コミュニケーションを取りたいときにしゃべれないと、やっぱりつまらないですからね。

 覚え方は、あいつら(外国人のチームメイト)の言うことを聞いて、「こう言うんだな」って思ったら、「じゃあ次使ってみよう」と。やっぱり、使わないと覚えないんですよ。相手はチームメイトだから、間違ったら嫌だなとかも思わないし、高校生までに勉強した文法で覚えてるものは何となく使える。前のチーム(大阪エベッサ)では、外国人のチームメイトとはプライベートでも仲が良くて一緒に遊んだりしてたので、そういう方が覚えが速い気がします。外国人の彼女や彼氏を作るのが一番速いと思いますよ。毎日会話してたらすぐ上達すると思うし、僕も作りたかったですけど(笑)。

 男同士だと、ホントにくだらないことから覚えますね。下ネタ的な感じとか、絶対に人前で出せない言葉から使いますからね、あいつら(笑)。黒人選手が多いので、スラングとかも覚えるし。もっと難しいことを学びたいなら、違った勉強もしなきゃダメでしょうけど、僕のように単純な日常会話ができればそれでいいなら、友達と話すだけで十分だと思いますね。

プロに入って、プレーが全然変わった

photo バスケットのプロができて今年で4年目になるんですけど、まだそれほど知名度は高くないし、野球やサッカーのようなレベルには全然行ってない。だから僕らも、プレーすることはもちろん、いろいろな活動をして知名度を上げていきたいと思ってます。(bjリーグと日本リーグという)2つのリーグがあるっていうこと自体がおかしいですよね。本当はひとつになって、みんなで力を合わせて日本のバスケット界を盛り上げたいというのはあるんですけど。まだこれからですね。

 ひとりのプレーヤーとしては、僕はまだ発展途上だと思ってます。プロに入ってから、プレーも全然変わりましたから。正直、僕はバスケットを知るのが遅すぎました。中学、高校のときはそれほど向上心もなくて、自分の持ってる能力だけでやってる部分があったし、大学でも、しっかり技術を教えてくれるコーチも少なかった。それがプロに入って、いろいろな技術を外国人選手から学ぶことができてる。端から見るとそれほど変わってないように見えるのかもしれないですけど、いま思うと、1年目、2年目なんて、ホントにバスケットやってなかったなって。

 日本のバスケットの歴史が浅いっていうのもあるんですけど、戦術でも個人的な技術でも、僕も含めて、日本人はバスケットを知らなすぎる。もっとバスケットを学ばなきゃいけないですね。「中学生のときにこれが分かってたら……」と思うことは多々あります。何とか反復練習でカバーするようにはしてますけど。

 だから、いまは充実感みたいなものはなくて、あるのは向上心だけですね。今年で27歳なんですけど、まだこれから上手くなれると思ってるし、いろいろな技術もようやく学んできたところなので、これから32歳ぐらいでピークに持っていけるようにレベルを上げていけたらなと思ってます。


Message-最後に一言!

Together!

試合前に円陣を組んで、Together on three!って掛け声で、ワン、ツー、スリー、トゥギャザー! ってみんなで言うんです。ヘッドコーチは「One for all」もよく言いますね。だから、すぐ連対責任になっちゃうんですけど(笑)。誰かがフリースローを外したらみんなで走る。驚きましたね、アメリカ人がこういうことするのかって。でも、ひとりじゃ限界あるんですよ。バスケットでやれることって。
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プロフィール
photo

城宝匡史(じょうほう・まさし)
プロバスケットボールプレーヤー。1982年4月24日生まれ、北海道江別市出身。小学6年でバスケットを始め、野幌中時代には全中(全国中学校体育大会)オールスターに選出。大麻高校でインターハイ、国体を経験し、大阪商業大では1年時からスタメンとして活躍。3年時には関西リーグ得点王に輝き、関西選抜の一員として全日本学生選抜にも出場する(3年時は準優勝、4年時は優勝)。05年に大学を卒業し、同年よりスタートしたbjリーグ・大阪エヴェッサのチームトライアウトに合格して入団。1年目から出場機会を得て、大阪エヴェッサの初代王者獲得に貢献する。2年目にはオールスターゲームのメンバーにも選出され、3年目の07―08シーズンに東京アパッチへと移籍。高精度のシュートを武器にポインドガード/シューティングガードとして活躍する。183cm/83kg。

東京アパッチオフィシャルサイト

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