英語を学ぶ、覚える、モノにする

100万人の英語

今週のおすすめページ サイトマップ

メルマガ購読

広告掲載について


HOME > 英語とアスリート達 > vol.24 齋藤佳子

*
Athletes and English 英語とアスリート達
齋藤佳子
*
vol.24 いつも人をチアアップできるような女性でいたい

高校生のときに1か月間だけホームステイしたアメリカで見た、NFL・サンフランシスコ49ersのチアリーダー。幼い頃からダンスを続けていた彼女は、女性的な魅力にあふれた、セクシーでダンサブルなチアに魅せられた。しかし、大学に進んで目にした日本のチアは、彼女が憧れたチアとは違う、アクロバティックな要素の強いものだった。一度はあきらめ、忘れかけていたチアリーダーへの憧れ。しかし、社会に出て働くなかで漠然とした焦りを感じ始めたとき、彼女は自然に、チアへの道を選ぶことになったのだった。

取材・文 猪狩真一
撮影 出町公宏
インタビュー
“変わりたい”という想いからチアの世界へ
photo

 女性って、就職して仕事が落ち着いてくる25歳ぐらいになると、結婚のこととか、いろいろ人生のことを考えたりするのかなと思うんです。私も、OLをしていて同じ会社に勤めて4〜5年経ったとき、このままでいいのかな、でも何をしたらいいか分からないなっていう状態が何年か続いていて。そんな頃、26歳のときに大失恋をしたんですね。それで、いま人生のどん底だから(笑)、いまなら何でも始められるぞと思ったんです。そして、そういえば私、高校生のときにNFLのチアリーダーに憧れていたなということを思い出して。日本のアメフトのチアリーダーのオーディションを受けて合格して、それからチアが始まったんです。

 仕事が終わるとアフターファイブはすぐに練習、しかも2年目からは、富士通、オールスターチーム、チアの組織のオールスターチームと、3つのチームを掛け持ちしていたので、すごくハードでした。2年ぐらい全然休みがなくて。でも、他の子は大学生ぐらいから始めるのに、私が始めたのは27歳で、私に残されている時間ってすごく短いなと思ったし、やってみたら本当にチアが楽しくて大好きになってしまったので、忙しくても寝る暇がなくても、全然苦にならなかったですね。

 アメフトのチアリーダーって、踊りだけが良ければOKというわけじゃないんです。チームの顔として、身だしなみであったり、普段の立ち振る舞いであったり、ライフスタイルであったり、そういうところからちゃんとしなさいと言われる。私はそれがすごく好きで。チアリーディングを始めたことで逆に仕事も集中してできるようになったし、笑顔の大切さを学んだことで、会社でも笑顔で接するようにしたら上司にもすごくものが言いやすくなったり(笑)。自分の生活のいろいろなことに活かすことができて、それでググッと入っていってしまったんです。

アメリカに住んで感じた英語の壁

photo チアを始めて3年目の04年に、NFLチアリーダーのジャパンオーディションに合格してアメリカに行きました。現地の最終オーディションでは、隣でお化粧を直しているブロンドヘアーで目鼻立ちのはっきりしたグラマーな女性を見ながら、私の顔ってなんて扁平なんだろうとか、私の胸ってフラットだわ、なんて思ったんですけど(笑)、2年間できる限りの時間を割いてやれることはやってきたし、見た目をカバーできる何かを私は持っていると思えたので、本番のオーディションでものびのび踊ることができました。そして、サンフランシスコ49ersのチアリーダーを1シーズン務めることになって。

 最初は、英語ができないことがもとでまったく自信がなくなってしまったときがありました。ミーティングでも何を言ってるのか全然分からないし、日常生活でも、何度も聞き直して嫌な顔をされたり。英語は学生の頃はすごく好きで、大学も英文科でしたし、中学校の英語科の教員免許も持っていたんです。少しは自信があったんですけど、それで逆に、「こんな簡単なことも通じないなんて」とショックを受けてしまって。やっぱり、机の上で勉強したものと会話で使うものは違っていたりしますし、日本にいるときは会話をする機会がほとんどなかったですからね。

 でも実は、現地でもネイティブスピーカーの人と話す機会をなかなか見つけられなくて、もどかしい思いをしていたんです。私が住んでいたシリコンバレーは、インドや中国から来た外国人のエンジニアの方が多かったですし、NFLのチアリーダーは1試合で50ドルいただくぐらいのほとんどボランティアなので、チームメイトも仕事や勉強、アルバイトなどで忙しくて、普段から気軽に遊べるほど暇じゃない。そこで、日本語を学びたいという人を探して、私が英語を教わって相手に日本語を教えるという、ランゲージ・エクスチェンジ・パートナーになってもらって、1週間に1回勉強し合ったりしていました。会話だけじゃなく、メールをしたり、英語で書いた日記を直してもらったりということもしていましたね。

大切なのは、伝えたい・理解したいという想いの強さ
photo

 アメリカにいたのは半年でしたけど、英語が伸びたのは実はそのあとの方かもしれません。というのは、07年に結婚した主人がアメリカ人なんですけど、日本に帰ってきてからおつきあいを始めて、ずっと遠距離恋愛だったので。そうすると、電話が唯一の手段になるんですよね。電話だと、笑ってごまかしたり雰囲気でごまかしたりということができないので、受話器に耳を押し付けるような感じで、「エッ? エッ?」って一生懸命コミュニケーションを取ろうとしていましたから。実はその主人というのが、ランゲージ・エクスチェンジ・パートナーの彼なんです(笑)。アメリカにいたときは全然おつきあいはしていなかったんですけど。

 やっぱり、すごく仲のいいお友達や恋人だと、間違っていてもいいからとにかく伝えたいという感じになって、恥じらいがなくなる。それがいいのかなと思います。国際結婚ですから、100%ニュアンスを伝え切れない部分があるんですけど、どこまで分かってくれているのか分からないので、とにかく理解してもらおうとすごく努力もしますし、そういう姿を見ると、「じゃあ一生懸命聞こう」となってくれる。逆に日本人同士でも、「言わなくてもこれは分かって当然」という想いがあったりすると、コミュニケーション不足になって、結局分かり合えないまま関係が良くなくなってしまうということもあるのかなと思います。

 いまはもう、これまで散々やりたいことをやったので(笑)、今後こうなりたいというものはあまりありません。強いて言えば、お仕事と家庭を両立させて、公私ともに本当のチアリーダーになりたいなと思ってます。プライベートでも明るく、いつも人をチアアップできるような女性でいたいなと。それが目標ですね。


Message-最後に一言!

Don't give up,don't try too hard,keep studying,
and your english will get improved. Good luck!

英語を勉強している方をチアアップできるようなフレーズにしました。あきらめない、がんばりすぎない、勉強を続ける、そうすれば英語は上達するでしょう、と。これは私にとっては、何においても言えることかもしれません。チアでも、やりすぎても身体を痛めてしまってもいけないし、でも続けて、でもあきらめないと。そこが難しいんですけどね(笑)。
メッセージを聞く
     ※音声を聞くにはWindows Media Playerが必要です。
※音声ファイルの転載・転用は禁止します。

プロフィール
photo

齋藤佳子 (さいとう・けいこ)

元NFLチアリーダー。1975年生まれ、埼玉県出身。7歳でクラシックバレエ、ジャズダンスを始め、99年には東京読売巨人軍のマスコットガールを務める。その後、OLとして働きながら2002年にチアの活動を始め、社会人アメリカンフットボールリーグ(Xリーグ)の富士通フロンティアーズなどでチアリーダーとして活動。04年には、アメリカ・NFLのサンフランシスコ49ersのチアリーダーに選ばれ、1シーズンをアメリカで過ごした。その後は、チアの活動とともに、アメリカで学んだピラティスの指導にも携わる。アメリカ人の夫との結婚を機に2007年に再渡米。現在も「心と体のCheer Up」をテーマに日本に発信を続けている。

→ 齋藤佳子公式ブログ「Cheer Upダイアリー」
→ リーブ21「blossom」(毎月コラム掲載)
→ 浜松・東三河フェニックスチアリーダー(アドバイザリーコーディネーター)

リストページへ ページトップへ


Magazine(連載記事)

御園和夫のおもてなし英語
[週刊!]実践英語のツボ
今週のことわざクイズ
World Englishes!
グローバル企業と英語
今週のググる♪
イベント・セミナー情報

英語学習のヒントを探れ

CASECガイド
英語学習ガイド

英検ガイド・英検対策

英検ガイド
英検合格体験記

Archive(アーカイブ)

御園和夫の会話に役立つ英単語
御園和夫の英語面白楽習
英語とアスリート達
英語で作ろう!本格和食
にっぽん解体新書[投稿]
ひと言ビジネス英会話
御園和夫の異文化英語