テコンドーを始めたのは私が17歳のときで、高校3年生でした。小学生の頃からアメリカにすごく興味があって、住んでみたいとも思っていたので、護身術的な意味もあって何か格闘技をやってみたいなと思っていたんです。でもそれまでは、スポーツというより音楽が好きで、バンドを組んでドラムをやってました。
きっかけは、弟がやっていたテコンドーの試合を見に行ったことだったんですが、テコンドーの蹴りって、もともとイメージしていた相手を痛めつけるようなドスドスッという蹴りではなくて、クルクルクルッと回転して、その回転が終わったかと思うと相手が倒れているという、アクション映画のような感じだったんです。衝撃でしたね。「いったいどうなってるんだろう」と気になって気になって仕方がなくて、次の日にはその道場に見学に行ってました(笑)。
テコンドーって蹴りの種類がたくさんあるんですけど、練習を始めた頃は、毎日ひとつずつできることが増えていくのが楽しくて。試合に出るつもりもなかったし、女子の試合があるとも思ってなかったんです。でも最初の試合に出たのはけっこうすぐで、始めてから1年経ってませんでした。それなのに、「負けるはずがない」っていうすごい変な自信があったんですよ。道場の先輩たちが日本のトップクラスの方たちで、しかも全員男性だったので、その人たちと練習してるのに女性に負けるはずがないと。ところが、1回目の試合でボコボコにやられてしまって(笑)。それから、取り組み方もものすごく変わっていきましたね。 |