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HOME > 英語とアスリート達 > vol.20 松井千夏

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Athletes and English 英語とアスリート達
松井千夏
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vol.20 自信をもって、世界に挑もう

「大学に入ってからは、何かラケットスポーツがやってみたかった」
そんな軽い気持ちで始めたスカッシュによって、その後の松井千夏の人生は急展開を見せた。室内で行うとはいえ、4面の壁を使う戦略的なスポーツ。その運動量はテニスの約2倍といわれている。大学時代にバレーボールからスカッシュに転向。短期間でめきめき頭角を現して日本代表に登り詰めたわけは、子どものころから培ってきた基礎体力と、『練習のムシ』と呼ばれるほどの練習量だという。そんな彼女に、自身の転機と年間の半分近くを過ごす海外での選手生活を語ってもらった。

取材: 平野 栄/文: 秋戸ゆかり
撮影: 出町公宏
インタビュー
スカッシュが私の人生を変えた
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 高校までは、バレーボールをやっていました。でも、身長がそんなに高くないので、大学に入ってからはそれまで趣味程度でやっていたテニスをやってみたいと思ったんです。けれども、うちの大学(日本体育大学)で本格的にテニスをやるには、私のレベルでは難しい。サークルに入ろうと思ったら、今度は人数が多すぎて、とても練習などできない状態。じゃあ、自分のできるラケットスポーツはなんだろう?と思いつつ周りを見渡してスカッシュを見つけ、軽い気持ちで入部しました。

 普通、ラケットスポーツではネットを挟んで対戦するものが多いのですが、スカッシュは、四方の壁にボールをぶつけ、その跳ね返りを利用して対戦します。大きな立体ビリヤードとでも言うのかな(笑)。だから、将棋やチェスのように先を読む力も必要だし、かなり頭を使うんです。その駆け引きがとても楽しくて、すっかりスカッシュにハマッてしまいました。

 スカッシュをやるようになって、自分が変わったのが分かります。バレーボールではセッターだったので、あまり自分を表に出してはいけなかったんですね。ところが、スカッシュは個人競技なので、試合に勝ち進んでいくにつれ自信がつき、自然と感情や思っていることが表に出てくるようになってきました。

失敗は成功の元!
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 スカッシュで活躍できるようになると、当然海外での試合も多くなります。今では、試合以外の練習も含めて年間の半分近くを海外で過ごしています。英語は、海外に出るようになってから使いながら覚えました。でも、まだあまり得意ではありません。

 海外に行くと、よく困ることがあります。たとえば、飛行機に乗り遅れてしまったときに、チケットの払い戻しや買い替えができない。理由を説明しようと思うのだけれど、言葉がうまく通じない。ああ、どうしようって。そのうちに、向こうがあきらめて、何とか別の便で経由するチケットを探してきてくれました(笑)。

 フランスにホームスティしたときに、英語が話せない家庭に滞在したんですが、そのときはお互い英語がしゃべれないので、コミュニケーションがとれずにお互い笑って終わってしまったこともありましたね。

 それ以外にも、待ち合わせ場所や時間を間違えたりとか。時間で、たとえば4時10分前(10 to 4) なのか4時10分( 10 past 4 ) なのかを間違えることがよくあります。そういうときは身振りで「4:10」なのか「3:50」なのかを確認すると、向こうが同じように身振りで「4:10」などと返してくれるので、それで理解するようにしています。

「理解してもらう」努力が上達の近道
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 海外に慣れていない初めのころは、英語が話せなくても身振り手振りとカタコトの単語でもよかったんですが、回数を重ねるうちに、なんとなく相手の対応が冷たく感じられたりすることも増えてきました。何度も聞き返していると「もういいわ」という感じで離れていってしまったりとか。そういうときは、英語を話す必要性を強く感じます。

 日本に帰るたびにテキストやCDなどを購入するんですが、なかなか長続きしなくて。そこで、現地では英字新聞に目を通したり、会話の中で分からない単語が出てくると、紙に書いてもらって後で辞書を引くなどの工夫をしています。また、現地の人が話していることを聞いて覚え、同じような場面のときに使ってみたりしますね。

 そうやって、何とか話せるように努力しているつもりなんですが、ヒアリングはできても、自分の気持ちをなかなかうまく伝えることができないんです。やはりネイティブの人と話していると、英語レベルの違いが強く感じられて、話についていけなくなり、自信をなくしてしまいます。なので、私はどちらかというとアジアの人たちと話すことが多いですね。中国や香港など、英語を日常の言葉としない人たちです。

photo それでもコミュニケーションの手段は英語が中心です。相手が漢字の国の人なら、時折漢字も使いますけど。でも、お互いの英語レベルに大きな差がないので、英語で話していても、やさしい感じがするというか安心感があります。

 そんな風に過ごしていくうちに、なんとなく話せることが多くなってきました。体当たりでやっているうちに、何とかなっていくものなのだなあと実感しています。最初は身振り手振りと知っている単語、それから、「相手に伝えたい」「相手の言っていることを知りたい」という思い(気迫?)ですね。後はにっこりと笑顔で。それは得意ですから(笑)。

自信をもって取り組もう
photo  もともと引っ込み思案で自分を表に出せなかった私が、スカッシュを始めて大会などで勝ち進んできたことによって、自分に自信をつけ、自分の気持ちを表現できるようになってきました。自信を持つことって、とても大切だと思います。

 私はスカッシュを始めたのが遅かったんですが、海外の選手は子どものころからやっている人ばかりなんですね。国のバックアップがあるなど日本とはまるで違う環境の中で、選手としての能力を培ってきているんです。

 日本でももっと環境が整って、多くの選手が世界にはばたけるようになったらいいなと思います。そして、スカッシュというスポーツを通じて、世界の人々と自信を持ってコミュニケーションできたらいいですね!

Message-最後に一言!

「I LOVE SQUASH」

競技人口は約10万人、愛好者を含めても約30万人。テニスなどに比べると、まだまだ競技人口の少ないスカッシュというスポーツへの熱い気持ちを、たくさん語ってくださった松井さん。もっともっと多くの人にスカッシュの魅力を伝えたい、スカッシュに良い環境が整って、多くの日本人に世界で活躍してもらいたいという思いを込めて贈ってくださったメッセージです。

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プロフィール
荒畑潤一

松井千夏 (まつい・ちなつ)

スカッシュ日本代表。LAND所属。1977年生まれ。神奈川県出身。小学校からバレーボールを始め、中学時代は神奈川県選抜に選出され活躍。松蔭高校在学中も好成績を残す。日本体育大学進学後、「スカッシュ」へ転向。1997年〜1999年、全日本学生スカッシュ選手権大会団体戦で優勝。1999年は個人戦も優勝。大学卒業後もアジア競技大会・世界選手権などの日本代表に選出され、2度の全日本スカッシュ選手権大会優勝も果たす。

→ 松井千夏オフィシャルサイト(PC/モバイル)
→ 松井千夏オフィシャルブログ

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