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HOME > 英語とアスリート達 > vol.19 荒畑潤一

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Athletes and English 英語とアスリート達
荒畑潤一
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vol.19 好きなことを突き詰めていけば、世界につながる

まるで水を得た魚のように、スケートボードは自分にしっくりきた、とプロスケーターの荒畑潤一は言う。小学生にしてすでに全国大会に出場し、18歳にして日本のトップに躍り出た。本場アメリカと日本を行き来しながら、大会や撮影があれば、時にはヨーロッパやアジアへも渡っていく。自己表現の手段であり、コミュニケーションの道具だというスケートボード。世界のどこであれ、スケートボードさえあれば、滑りながら誰とでも友達になれるのだという。スケートボードを通して見てきた世界、そしてこれからの展望を語る。

取材・文  石川   彩
撮影  出町公宏
インタビュー
世界一になれるトリックを一つ持てばいい
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 スケートボードとの出会いは小学高学年のころでした。もともとローラースケートをやっていましたが、弟がイチ早く始めて。それで、自分でもやってみたいと始めたんです。ローラースケートをやっていたせいか案外すぐに乗れて、スピード感にもすぐ慣れましたね。スポーツ、特に球技系はあまり得意ではなかったんですが、これなら人より上にいける!ってなぜか自信がわいたのを覚えています。当時は、主に自宅近くの公園で滑っていました。スケートボードができる場所ってないんですよね。日本では世間的にあまりいいイメージを持たれていないですし。でも、やればやるほど、のめりこんで、小学6年生で大会に出始めて、18歳で日本チャンピオンになりました。スポンサーから海外の大会への挑戦を促され、自然と自分の目も海外へと向くようになっていました。

 渡米は19歳の時。彼女もロサンゼルスにいたし、スケートボードをやるなら本場でと思って。海外生活への不安はありませんでした。だれとでも仲良くなれる性質だし、スケートボードをやっている者どうしって、言葉や人種の壁なんてなく、だれでも仲間になれる空気があるんですよ。だから、だれかが滑っていたら、自分もその中に入ってガンガン滑っていました。そうすると、日本では見たこともないようなトリックをたくさん見られて、勉強になるんですよ。周りが上手だから、一緒に滑っているうちに、自分も上達していく。そうしてみんなで高め合っていく雰囲気でしたね。

photo 日本人は完璧主義だから、すべてのトリックができなければいけないと思いがちですが、アメリカでは違いました。自分の得意分野を突き詰めるんです。自分だけのトリックをそれぞれが持っているんです。自分も、アメリカのトッププロやチームマネージャーに言われました。「すべてを完璧にできなくていい。世界一になれるトリックを持っていればいいんだ」って。それからは、自分の得意分野を作ろうと考え方が変わりましたよ。

スケートボードも英語もコミュニケーションツール
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 アメリカ滞在中は特に語学学校には通いませんでした。スケートボードをやりにきたんだし、英語そのものが得意でも好きでもないと思っていましたから。だから、英語は生活のなかで使いながら覚えていきました。それには「話すこと」が基本。相手の話がうまく聞き取れなかったころは、「Yes」ばかりを連発してしまい、気がつくと話が食い違っている、なんてことがよくありました(笑)。でも、そのうちにわからない言葉や気になった言葉があれば、「それはどういう意味?」とその場で聞いたり、辞書でも調べたりするようになりました。そうして覚えた言葉を、同じような場面で使ってみるんです。英語が少しずつ話せるようになっていくと、次第に読み書きもできるようになっていきました。英語が話せるようになってからは、交友関係もかなり広がりましたね。旅が好きなので、スケートボードを持って旅に出ては、現地で乗って、友達を作って。スケートボードも英語も、自分にとっては、コミュニケーションのためのツールなんです。

スケートボード界のカズさんになりたい!
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 海外に出て感じるのは、一流と呼ばれる人たちはみな、視野が広く、心が豊かだということ。人間的に器が大きいんですよね。「細かいことになんかとらわれず、みんなで楽しもうぜ!」と分け隔てなく接してくれるんです。プロ気取りなんてなく、思いやりあふれる人たちばかりなんです。自分自身、若いころは他人への思いやりが欠けていたと感じています。だから、そういう人に接すると、自分もそうなりたいと思ってきたものです。プロとしてテクニックを磨くことはもちろん大切ですが、人間的な魅力を高めていけたらと思いますね。

 今年で30歳になりますが、もちろんまだまだ現役で、アメリカでプロとしてやっていくつもりです。できる限り、世界をめざしていきたいものです。そして、いつかはスケートボード界におけるカズ(三浦知良)さんのようなポジションになれれば……。カズさんにしても、野球でいえば工藤公康さんやイチローさん、松井秀喜さんでしょうか……、みなさん、まず自分に厳しくストイックで、しかもそのスポーツを心から好きで、周りから尊敬されて、子どもたちに希望を与えています。そんなクールな(カッコイイ)存在になれたらいいですね。

自分の好きなことは、ガンガンやろう!
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 これまでは自分一人で何事にも挑戦してきました。でも、今後はさまざまな分野で活躍する仲間との輪を大切にしながら、ビジネスも展開していければと考えています。自分の経験をいかして、スケートボードのできる環境づくりや若い世代の育成にも力を入れていきたいですね。

 いま、若い人たちに伝えたいのは、自分が好きなことだったら、ガンガンやった方がいい、ということ。がんばりすぎないで、楽しむこと。やるだけのことをやったら、後悔はしませんから。必ずしも、いいことばかりではないし、壁にぶつかるときもあるでしょう。でも、そんな辛いときに歯を食いしばってがんばれば、その痛みを乗り越えた自分に自信がつくものです。どんなことでもいい。とにかく、いろんなことに挑戦してほしいですね。

Message-最後に一言!

「ベストを尽くそう!」

何事もベストを尽くすのはいいことだと思う、という荒畑さん。スケートボードだけに限らず、人生そのものについても言えるフレーズです。ご自身でも好きな言葉の一つとのことで、スケートボードにも書いてあるそうです。

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プロフィール
荒畑潤一

荒畑 潤一 (あらはた・じゅんいち)

プロスケーター(スケートボード)。得意種目はストリート・ミニランプ。1977年生まれ。95年ASIA・PRO・STREET年間チャンピオン。97年同総合4位ほか、2000年同総合8位。2003年スケートバトルフィールドACX優勝、04年ホソイCUPミニランプ優勝、中国CX全国大会優勝などの競技履歴を持つ。競技のほか、CMやイベント、雑誌、テレビ、DVDなどに多数出演。

→ ARAHATA JUNICHI 145 ブログ(HURLEY JAPAN)
→ 荒畑"145"潤一のブログ(エクストリームスポーツ)

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