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HOME > 英語とアスリート達 > vol.14-1 朝日健太郎

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Athletes and English 英語とアスリート達
朝日健太郎
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vol.14-1vol.14-2(続きはこちら)

 199cmの長身と鍛え抜かれた身体で、日本のバレーボール界の顔として華々しく活躍していた朝日健太郎が、ビーチバレー界へと転向したのは2002年のことだった。それから4年。世界を相手に各地を転戦し、今では日本のビーチバレー界のトップクラスへと登りつめ、2年後に控える北京五輪へ最も近いビーチバレー選手として注目されている。数々の国際試合や海外滞在から得た経験とは何だったのか。

取材/構成/文  石川   彩
撮影  出町公宏
インタビュー
インドアのバレーとビーチバレーは対極にある?
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 バレーボールを始めたのは中学生のとき。以後、高校、大学、実業団とバレーを続け、全日本代表として国際試合にも出場してきました。でも、実業団(サントリーサンバーズ)時代にVリーグで3連覇を果たしながらも、シドニーオリンピックへの出場権を逃したことなどもあって、自分の中では何だか不完全燃焼で……。そんなときにビーチバレーをやってみないかという誘いがあり、自分の今後を見つめ直す機会がめぐってきたんです。インドアで続けていくのか、転向するのか、どうすべきかを一人で考えました。そして「新しいことに挑戦してみたい」という自分の気持ちを大切にすることにしました。とはいえ、当時の日本はまだビーチバレーが確立されていない時期。オリンピック競技であることは知っていても、実際に海外の選手たちの試合は観たことがなかった。でも、きっと、どうにかなるだろうという気持ちで転向したんです。

 ビーチバレーは6人制のインドアのバレーと違って、2人ですべてのポジションを受け持たなければなりません。これまでセンターというポジションでしかプレーしてこなかった自分が、レシーブもしなければならない。オールラウンドに動くんです。とにかく神経を研ぎ澄まして、相手やボールを見て、次の動きを瞬時に判断して体を動かさなければならない。試合時間中、頭の休まるときがありません。砂の上でのプレーなので、動きにくいのはもちろんですが、そういった体力的な疲れよりも、頭の疲れの度合いの方が高いスポーツなんです。疲れてくれば、自然とミスも増えていく。そうならないためにもメンタル面を鍛えていかなければならないと実感しています。しかも、ビーチバレーは魅せる競技とも言われ、音楽が流れる中で観客に見て楽しんでもらえるプレーが求められることもあって、インドアのバレーボールとは試合に対する気持ちの持ち方が対極にあるように感じましたね。

遠征先では盛んに海外の選手と交流する
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 ビーチバレーはブラジル、アメリカが世界の2トップと言われています。次いで、ドイツ、スイス。そうした国では選手層も厚く、国内試合の段階から世界レベルで試合をしているような状況です。日本も最近はだいぶ新しい選手が増えてきて、選手層も厚くなりつつあります。国内の練習や試合環境が整っていれば、僕自身も国内での活動に重点を置けますが、そうはいかないのが実情。そのため、海外へも遠征して、転戦する日々を送っています。

 遠征に出れば、3カ月間は滞在することもしばしば。僕は英語が得意とは言えないですが、英語しかない環境に身を置けば、次第に耳が英語に慣れてくるものです。そして、お互いにビーチバレーをしている選手同士。相手の話の内容が100%は理解できなくても、だいたいは理解でき、心通じ合えるものですよ。直接、面と向かって会話をしていれば、その場の状況でどんな話をしているかはわかるし、自分なりに予測して会話を進めることもできます。難しいのは感情を補足しながら話すことですね。日本人は相手を推し量って会話することに慣れているので、海外の人たちのように感情をあらわに表現することが難しいんでしょうね。

 遠征先では、海外の選手たちとの交流が盛んです。携帯のメールで「一緒に練習しよう」と呼びかけることもあるし、練習後にホテルで食事をしたり、オフの日には遊びに出かけたり……。メールは文字として英語に触れられるので、耳から覚えた言葉の場合は特に「この言葉はこんな使い方もあるのか」「文字ではこう書くのか」など勉強になることも多いですね。

 海外の選手たちと実際に触れ合ってみると、それぞれの国民性が表れて面白いなと感じることもよくあります。カナダの選手などは建設的な意見を述べたり、言葉が通じないでいる日本人に救いの手を差し伸べてくれたりと僕にとっては頼りになる存在です。ブラジル人はいつも陽気に場を盛り上げてくれます。そんな中で、「繊細さ」や「律義さ」「思いやりの心」といった部分が日本人の良さであることを改めて感じました。国際試合という場は、そうした日本人らしさと日の丸を背負ってプレーするというプレッシャーもあり、国内の大会とは違ったコンディションで臨むことが多く、目に見えないストレスを感じることもあるものです。

〜to be continued〜
プロフィール
朝日健太郎

朝日健太郎(あさひ・けんたろう)

ビーチバレーボール選手。1975年熊本県生まれ。中学生よりバレーボールを始め、名門の鎮西高校へ進学。春の高校バレーやインターハイで準優勝を経験。93年ジュニア世界選手権出場。法政大学進学後は95年全日本大学選手権優勝、97年ユニバーシアードイタリア大会4位。大学卒業後は実業団へ進み、サントリーサンバーズに所属する。前人未到のVリーグ3連覇を果たす。日本代表としては98年の世界選手権出場に始まりアジア大会やワールドカップ、シドニーオリンピックアジア予選などに出場。2002年ビーチバレーへ転向。03年には弱冠2年目にしてジャパンサーキット・ビーチバレージャパンで準優勝、04年にはTOKYOオープンで初優勝。06年9月現在日本ランキング1位。

 朝日健太郎 公式 WEB SITE

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