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HOME > 御園和夫の異文化英語 > 第91回 なく―泣く、鳴く、それとも?

第 91回 なく―泣く、鳴く、それとも?

  前回、「(服を)着ている」「(ネクタイを)している」「(めがねを)かけている」「(靴を)はいている」など、「身に付けている」という意味では、英語はwear一語ですんでしまうというお話をしました。これとは逆に、英語対日本語の関係が「多対1」、つまり、次のような関係になる例もあります。

 人が泣くのか、鳥が鳴くのか、犬がなくのか、などによって、同じ「なく」でも英語が異なるわけです。日本語では何がなこうが、音声上は「なく」ですよね。まさに文化の違いです。例文で見ていきましょう。

1. Don't cry, please.(泣かないでよ、お願いだから。)
  [cryは声をあげて泣く場合]
2. She wept to hear the sad news.(その悲しい知らせを聞いて泣いた。)
  [weepは声をあげずに涙を流して泣く、というニュアンス]
3. Sparrows are chirping on the roof.(すずめが屋根で鳴いている。)
  [小鳥が鳴く、はchirpないしは、sing]
4. This dog always barks at me.(この犬はいつも私にほえる。)
  [「わんわん」はbowwow [baUuwaUu]「バウワウ」
5. Pigs oink.(豚がなく。)

 イギリスの童謡(Mother Goose)に、動物のなき声をおりこんだ面白いものがあります。一つご紹介しましょう。

Bow-wow, says the dog,   (ワンワン、と犬が鳴く) 
Mew, mew, says the cat,   (ニャーニャー、とネコが鳴く)
Grunt, grunt, goes the hog.  (ブーブーと豚が鳴く)
And squeak goes the rat.   (チューチュー、とねずみが鳴く)
Tu-whu, says the owl,    (ホーホーとフクロウが鳴く)
Caw, caw, says the crow,   (カーカーとカラスが鳴く)
Quack, quack, says the duck,  (ガーガーとアヒルが鳴く)
And what cuckoos say you know. (で、カッコーは何て鳴くか知ってますか)

   まだまだ英語には「なく」がたくさんあります。一度辞書で調べてみてはいかかですか。
文化の行き違いといいましょうか、相互乗り入れといいましょうか、「多対1」、「1対多」という関係は、相殺するとプラスマイナスゼロですね。




御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。

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