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HOME > 御園和夫の異文化英語 > 第90回 wear―着る、はく、する、かける、などなど

第 90回 wear―着る、はく、する、かける、などなど

  英語で便利な単語の代表はwearでしょう。この一語で体に身につけるいろいろな表現が可能です。日本語で、「洋服を着ている」「ズボンをはいている」「めがねをかけている」「ネクタイをしている」「帯をしめている」「手袋(あるいは指輪)をはめている」「電話を携帯している」「帽子をかぶっている」「花を胸に一輪さしている」「化粧をしている」などの表現に、英語ではwearの一語ですんでしまいます。英語のwearは「着用している;身につけている」という意味で、日本語ではその目的語によって上の例の下線部のようにいろいろな表現になります。要するに、英語一語に対し、日本語表現が多数存在するわけです。図に表すと次のような関係になります。

いくつか例文を挙げてみましょう。

1. Tom wears a green sweater.(トムはグリーンのセーターを着ている。
2. John wears full trousers.(ジョンはたっぷりしたズボンをはいている。
3. My mother wears thick glasses.(母は度の強いめがねをかけている。
4. He must wear a wig.(彼はかつらをつけているにちがいない。)
5. My father wears a tie today.(父は今日はネクタイをしている。
6. The girl wears a pink ribbon in her hair.(その子は髪にピンクのリボンを結んでいる。
7. The young man wears a strange hat.(その若い男性はきみょうな帽子をかぶっている。

なお、「身に付ける」という動作を表す場合には'put on'を用います。

 英語と日本語が「1対多」という関係にある例をとりあげてみました。次回は、逆に、英語と日本語の関係が、「多対1」という例を話題にします。




御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。

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