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第43回 白か黒か black or white

 「白黒をつける」などという言い方がありますが、英語ではblackが先でwhiteが後に来るのが普通です。つまり、「黒白をつける」となり、日本語と英語では順序が逆です。こういう例は結構あります。いつでしたか国際線の機内でアメリカ人と思われるお父さんが2歳くらいの小さな男の子をの両手をとって、通路(aisle「アイル」)を歩かせていました。その際、そのお父さんは'Walking, left, right, left, right…と言いながら子供を歩かせていました。 日本語だったら「右、左」の順ですよね。やはり英語では順序がさかさまになってます。言いやすさなども関係しているんでしょうか。まさに異文化ですね。

 順序に関するものでは、他にもいろいろあります。「行ったり来たり」は'come and go'(来たり行ったり)、「出たり入ったり」は'in and out'(入ったり出たり)、などです。 英語で'walk up and down the street'は日本語では「通りを行ったり来たりする」で、upは「来る」に、downは「行く」にあたるので、やはり、順序が日英では逆です。Death and honorは「名誉ある死」(=honorable death)です。ここでも「名誉」と「死」の順序が逆になっていますね。

[一口英語表現]
The blacks don't make a white.(人が悪いことをしたからといって自分もしてよいということにはならない。)




御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。

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