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第 33回 それは私です。 It's me.

 私たち日本人の英語学習者にとって、ある表現が文法的には合っているが、用法上受け入れられない、という場合が困るのです。「それは私です」は、文法上はIt's I.が正しいはずですよね。どうしてかと言えば、Itが主語なのでbe動詞の次にくる補語は主格の'I'のはずです。ところが、英米では、実際にはmeを使います。meは目的格の補語なので、文法的にはおかしいではないか、という日本人学習者がときどきいます。が、ことばというものは皆がそのように使えばそれが「正しい」使い方になってくるものです。

 ところで、「それは彼(彼女)です」の場合は、It's he (she).で、文法通りの主格補語になっています。him やherの目的格は用いられません。よく言われるのは、It's me.はIt's he (she).の文末の音にあわせて'me'になったのではないか、というものです。韻を踏む、という感覚からです。Me, too.(私もです)なども似た感じですね。

 もう一つ例を挙げると、「ここは雪は多くはありません」は,We don't have much snow here.です。問題は、この文が否定文になっているところです。肯定文の場合、よく日本人は、「ここは雪が多く降ります」というつもりで、*We have much snow here.という文を作りがちです。文法的には間違ってないではないかという学習者もいるかもしれませんが、用法上、肯定文の場合はmuchを使わずに、a lot of を用い、We have a lot of snow.です。文法はとても大切ですが、実際の使い方が優先です。マッチがわないようにしましょう。用法も文化なんでしょうね。




御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。

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