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異文化英語

第173回 ぜんぜんOK―って本当にOK?

 かなり前から、若者ことばで「ぜんぜんOK」とか、店員さんが「ぜんぜんだいじょうぶですよ」などと言うのを耳にしてきています。これで何となく通じているようですが、どうも私には奇妙に響きます。考えてみると、本来、「ぜんぜん」は否定文、つまり、打消しや否定的意味で用いるはずです。「すべての点で;すっかり」という意味ですから、たとえば、「ぜんぜんわかりません」とか「ぜんぜんだめだよ」というように使うのが正しいわけです。辞書にもそのように説明されています。いつの時点からか、主に若者の間で肯定の場合にも使われ始めたようです。言葉の用法は使う人が多ければ、やがては「認知され」ます。念のために「広辞苑」をよく見てみますと、“俗な用法で肯定の場合も使うことがある”、と記されています。やっぱり。「まったく;非常に」という意味で、「ぜんぜん同感です」もOKとのこと。うーん。みなさんは同感しますか。

  ところで、「ぜんぜんOK」は英語ではどう言うんでしょうか。No problem at allあたりがいちばん近いでしょう。Definitely OK.もいいでしょうし、No sweat.(心配無用)というのもあります。汗をかくほどでもない、といったところです。もちろん、自分がOKの場合は、簡単に、I’m OK.でオーケーです。

  あるアメリカの知人からこんなメールをもらったことがあります。

When a person wants to say he is completely unconcerned about something, he should say, “I couldn’t care less.”. But many people say (erroneously), “I could care less.”.

  つまり、「まったくかまわない;気にしない」という英語は“I couldn’t care less.”というのが正しい表現であるのに対し、正しい用法ではないのだが、同じ意味で、否定の’not’を落として、”I could care less.”という人が多いということです。特にアメリカではこの傾向が強いようです。「ぜんぜんOK」というのと共通したところがありますね。文化が違っても、言葉の用法はぜんぜん似ているんですかね。

[ワンポイント英語表現]

No problem at all.(ぜんぜんOK)
No sweat.(心配ご無用)
I couldn’t care less.(まったくかまいません)



御園和夫先生

Profile
御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数

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