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異文化英語

第172回 物の見方、考え方−水がコップに半分

 世の中にはいろいろなものの見方をする人がいます。国が違えばなおさらです。猫の鳴き声を聞いて、日本人は「ニャ−、ニャ−」と聞くのに対し、欧米人は「ミアウ、ミアウ」(meow)と聞きます。英米で猫の鳴き声を聞いても、われわれには、どうしても「ニャ−、ニャ−」と聞こえます。

  昔聞いた話ですが、ある西洋人が、日本の伝統的民家に住んだ際、そこの庭園にあった風情のある苔むした石灯籠をみて、何を思ったか、苔をごしごし洗ってしまったとか。長い年月をへてできた貴重な苔を、汚れていると思い込み洗い流してしまったわけです。まさに見方が違ったわけです。もっとも、現代の日本の若者の中には、やはり、苔を洗い流してしまう人もいるかもしれません。すばらしいものをまさにコケにして。

  先日、アメリカ人の友人からこんな表現を含むメールをもらいました。ある意見に対する評価に関する内容に関する文でした。

The glass is either half empty or half full.
(そのグラスには水が半分しか入ってないと考えるか、あるいは、半分もはいっていると考えるかである。

  今、水が半分入っているコップを想像してみてください。これを多いと考えるか、少ないと考えるかです。仮に、自分がどこか水の非常に得にくいところにいて、草の露などをかき集めてコップにやっと半分ためたとします。こんな場合は、’half full’(半分も入っている)ととらえるでしょう。これに対し、蛇口をひねればどどっと水がほとばしり出てくる現代の便利な日常生活で、「水を1ぱい」と所望したとき、もし水が半分しか入っていないコップを渡されたら、きっと、’half empty’(半分しか入っていない)と考えるでしょう。

  21世紀を生き抜く若い皆さん方は、世界に通じる尺度、つまり、物の見方、考え方を身につけないと、諸外国と共生できないでしょう。世界に通じる考え方を身に付ける方法のひとつは外国語を勉強することです。当面、世界で20億近くの人が理解するといわれる英語は有効です。国が変われば考え方も異なります。たとえば、「コップの中の嵐」という表現を英語にしようとすると、どうしても日本人は「コップ」にこだわります。ところが、英語では’a tempest (or storm) in a teapot’と言います。「コップ」が「ティーポット」にかわります。そんなことはコップの中の嵐だ、などと考えずに、広く世界に目を向けましょう。


[ワンポイント英語表現]

You need to look at things differently.
(あなたは物の見方を変えてみる必要が あります。)



御園和夫先生

Profile
御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数

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