| 第170回
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バックミラーでは通じない! 車用語(2)
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私たちが日本でごく普通に使っている車用語が、英米人には通じないことがよくあります。そんな典型の一つが「バックミラー」です。アメリカ英語ではrearview
mirror(リアビューミラー)('rear'は「後ろの」という意味)、イギリス英語ではdriving mirrorです。「バックミラー」(back
mirror)は和製英語というか、日本語ですが、考えてみるとうまい言い方ですよね。野球のnight gameを日本では「ナイター」と命名したのと同様、日本人は翻訳の名人です。
「フロントガラス」も英米での名称とはまったく違った言い方です。アメリカ英語ではwindshield(ウインドシールド)、イギリス英語ではwindscreen(ウインドスクリーン)と言います。いずれも、いわゆる合成名詞なので、発音は前の部分(wind-)を強めに言わないとうまく通じません。
運転していて方向を決める「ハンドル」はどうでしょう。英米とも(steering) wheel([スティアリング] フイールです。なお、自転車のハンドルはhandlebar(ハンドルバー)と言います。「ホイールキャップ」は英米ともhubcap(ハブキャップ)です。このように、日本語とは異なるものの、英米とも同じ呼び方のものもあります。「ブレーキ」も英米ともbrake
pedal(ブレーキペダル)です。
用語の差のあるものでもう一つは「クラクション」でしょう。英米ではhorn(ホーン)です。クラクションは電気機械警笛ないしは警報装置の商標(trademark)で、アメリカ人により考案されたものです。考案者の米国人F.
W. Lovell(ロウベル)は「かん高い音を出す」という意味のギリシャ語からklaxonという語を造りました。この装置が最初に車に使用されたのはアメリカで1908年だったということです。日本ではこの名前が使用されたわけです。以上の用語を表にまとめて見ましょう。
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日本語
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アメリカ英語
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イギリス英語
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バックミラー
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rearview mirror
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driving mirror
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フロントガラス
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windshield
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windscreen
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| ハンドル |
(steering) wheel |
(steering) wheel |
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ホイールキャップ
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hubcap
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hubcap
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ブレーキ
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brake pedal
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brake pedal
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クラクション
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horn
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horn
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最後に「ガソリンスタンド」ですが、アメリカではgas station、filling station, イギリスではpetrol station また、給油以外に修理もするところをservice
stationと言います。
車用語は日本と英米ではかなりことなります。が、日本でのハンドル、クラクションの類は「溶け込んだ日本語」と思えば別に何と言うことはありません。パソコン用語やファッション誌の用語はほとんどといっていいくらい外来の日本語ですもんね。
[ワンポイント英語表現]
He honked the horn and stepped on the brake hard
(彼はクラクションを鳴らし、ぐっと踏んだ。)
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御園和夫
関東学院大学文学部教授、日本英語音声学会副会長。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数
御園先生が教壇に立っている関東学院大学を知りたい!
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