英語を学ぶ、覚える、モノにする

100万人の英語

今週のおすすめページ サイトマップ

メルマガ購読

広告掲載について


HOME > 御園和夫の異文化英語 > 第164回 線路を電車が走るのは当たり前?

異文化英語

第164回 線路を電車が走るのは当たり前?

 何事も訴える傾向のあるアメリカはペンシルバニア州でのお話です。ある女性が鉄道の線路を歩いていて列車事故に会いました。そこで、この女性は鉄道会社を訴えました。

The woman is suing the railway because they didn’t warn her trains might come down the track. She was walking down the railway track when she was hit by the train.
(その女性は鉄道会社を訴えている。理由は、会社は電車が線路を走ってくる可能性を知らせなかったからである。女性は線路を歩いていたときに電車にひかれた。)

 電車にひかれたといっても、幸いにも、指一本の骨折と両腕に切り傷をおった程度で済みました。彼女の弁護士さんによると、鉄道会社は、線路を歩くと危険であるとか、線路は使用されているというような楯看板を立てることを怠った、というのです。この種の看板がなかったので、この女性は線路を歩いても安全だと思ったという次第です。このお話は、ペンシルバニア州のあるレストランに置いてあったパンフレットの類に書かれてあったお話です。

 どうですかね、これが日本だったら。日本でも線路を歩いていて列車事故にあったという話はききますが、一般には歩いていたほうが悪いと思われ、特別の事がない限り、会社を訴えるまではいきません。そもそも、線路は電車の走るところ、というのは当たり前と考えます。もちろん、廃線になっているところは別ですが。

 皆さんはsueという語をご存知ですか。「訴える;告訴する」という意味です。昔アメリカで聞いた話ですが、道路を歩いている人が石につまずいて転んで怪我をしました。すると、その人は道路を管理している市当局を訴えたそうです。’ambulance chaser’ (事故を商売にする弁護士)、つまり、字義通りには、救急車(ambulance)の後を追いかける者(chaser)という意味ですが,こんな言葉もあるアメリカは、まさに、「訴える文化」という一面を持っているわけです。これは異文化ですね、我々から見ると。もっとも「訴えてやるー!」なんて表現を近頃は耳にしますけど。

[ワンポイント英語表現]

I’ll sue you for libel.
(あなたを名誉毀損で訴えます。)
(注:sue+人+出来事「人を〜のかどで訴える」;libel [laibl]「名誉毀損」)



御園和夫先生

Profile
御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数

御園先生が教壇に立っている関東学院大学を知りたい!

リストページへ ページトップへ


Magazine(連載記事)

御園和夫のおもてなし英語
[週刊!]実践英語のツボ
今週のことわざクイズ
World Englishes!
グローバル企業と英語
今週のググる♪
イベント・セミナー情報

英語学習のヒントを探れ

CASECガイド
英語学習ガイド

英検ガイド・英検対策

英検ガイド
英検合格体験記

Archive(アーカイブ)

御園和夫の会話に役立つ英単語
御園和夫の英語面白楽習
英語とアスリート達
英語で作ろう!本格和食
にっぽん解体新書[投稿]
ひと言ビジネス英会話
御園和夫の異文化英語