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英語のbillionを辞書で調べると、アメリカ用法では「10億」(1,000,000,000)、イギリス用法では「1兆」(1,000,000,000,000)と記されています。但し書きとして、今ではイギリスでも10億の意味で用いることが多い、と記されてはいますが。でも、現在でもイギリスでは「1兆」の意味で用いる人もいるようです。イギリス人とアメリカ人がこの語を使ったときに互いに間違えることはないんでしょうか。 Billionはmillion(百万)の’mi-‘をbi-(2、重)と入れ替えてできたものです。したがって、本来はmillionの2乗、つまり、1,000,000,000,000(1兆)を意味しました。この語は17世紀にフランス語から英語に入ったものです。ゆえに、イギリスでは「1兆」の意味で用いられていました。ところが、後にフランスがこの単位を109、すなわち、1,000,000,000(10億)に変更しました。アメリカはbillionをこの単位をフランス式に 「10億」として採用しました。ここから、英米でのズレが生じた次第です。 20世紀後半になって、イギリスもbillionをアメリカと同じ「10億」として使うようになりました。現在では英語圏の多くで「10億」として用いられています。繰り返しますが、依然としてイギリスでは本来の「1兆」の意味で使用する人がいます。また、奇妙なことに、20世紀中半にフランスは再度この単位を「1兆」(1012)に戻しています。 Billionを「1兆」の単位とする尺度を’long scale’、「10億」とする単位を’short scale’と称する場合もあります。かくして、現在では、アメリカ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドなどでは’short scale’、すなわち、「10億」として使われているわけです。それでも、念のため、billionを用いるときには、口頭だけではなく、書いて確かめたい気がしないでもありません。いずれにしても、大昔には、こんな大きな単位は必要なかったのかもしれませんね。 [ワンポイント英語表現] Anyone deliberately using billion to mean 1012 in British English is likely to be misunderstood.
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