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異文化英語

第152回 ダメは最初に−英語では否定語は先に来る

  「えー、その件につきましてはですね、何と申しましょうか、そのー、あのー、私は絶対に賛成しま…」ときて、最後はむにゃむにゃとなって、「す」なのか「せん」なのか聞き取れないなんて場合がよく引き合いに出されます。日本語では否定が最後に来ますので、こんな場合は、賛成なのか反対なのか、態度をなんとなく曖昧にぼかすこともできなくはありません。どこかの国で郵政民営化法案(postal service privatization bills)とやらで、賛成、反対で大もめになったことがありましたっけね。もっとも、投票では札の色が違うので、どうしても態度を明確にせざるを得ませんでしょうが。

 英語では否定語は先に来ますので、ダメの意思は明確になります。次の例文を考えてみましょう。

I don’t think (that) they get hold of the matter. [注:get hold of〜 〜を把握する]

(私は、彼らはその件を把握していないと思います。←…を把握しているとは思いません。)

 この例で、英文と日本文の否定(下線部)の位置を比べると、その違いが一目瞭然です。英語では否定語notは(that)節の前に来ますので、話者の否定の意思は最初から明確にせざるを得ません。日本語のように文末近くに否定語を配する構文とは大いに異なります。ことばの構造、すなわち、言語が異なると文化も異なります。相手に自分の考えを明確に伝える場合、西洋では否定、つまり、反対表明はとても重要な要素です。英語では、ことばの構造上、否定語は文の最初のほうに来るので、否定の意思は最初から分かります。日本語の場合は最後までよく聞かないと「ます」なのか「ません」なのかが判断できないことがよくあります。異文化ですね。

[ワンポイント英語表現]

I don’t suppose you could lend me 1,000 yen.(千円貸していただけないでしょうか。)



御園和夫先生

Profile
御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数

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