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異文化英語

第150回

鬼も18番茶も出花(でばな)−sweet 16

 日本語には「鬼も18番茶も出花」という表現があります。番茶も入れたてはおいしいという意味から、鬼、つまり、そのー、いわゆる、いまいちの娘さんも娘盛りは美しいというたとえとして引用されるものです。

 英語ではこれに相当する表現として、’sweet sixteen’ (スイート・スィックスティーン)というのがあります。花の16歳といったところでしょうか。鬼も18の「娘盛り」を表します。日本では18が英米では16なんですね。両者の2歳のズレの基準はどこから来るんでしょうね。やはり異文化でしょうか。

 英語のsweetにはいろいろの意味があります。「甘い」という意味はどなたでもご存知でしょうが,「きれいな」(pretty)、「かわいらしい」(lovely)、「魅力的な」(charming)、といったような意味でも使われます。たとえば、sweet face(美しい顔)などのように。また、sweet mannerと言えば「しとやかな態度」という意味になります。

Sweetは特に女性言葉として次のように使われることがあります。

  • Tsurukichi was very sweet to me.
     
    (鶴吉さんは私にとても親切にしてくれたわ。)
  • How sweet of you to let me know the information!
      (その情報を教えて下さって本当にありがとう!)

あるいは、sweetには「楽に扱える;なだらかに進む」というような意味もあり、たとえば、It was sweet going.と言えば「道路がよくて車がすいすい気持ちよく進めた」という意味になります。簡単な単語も「甘やかして」はいけません。

ところで、人間誰でも、18歳でも、80歳でも100歳でも美しいものです、尺度次第では。

[ワンポイント英語表現]
 Kameo is sweet on Tomeko.(カメオはトメコにほれている。)
  注:be sweet on 〜「〜にほれている」(口語表現)



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御園和夫先生

Profile
御園和夫
関東学院大学文学部教授、日本英語音声学会副会長。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数

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