英語を学ぶ、覚える、モノにする

100万人の英語

今週のおすすめページ サイトマップ

メルマガ購読

広告掲載について


HOME > 御園和夫の異文化英語 > 第145回 大から小へ? 小から大へ? 逆なんです。

異文化英語

第145回 大から小へ? 小から大へ? 逆なんです。

  皆さんも海外へ手紙を出したことはおありのはず。日本では相手の住所は大きな単位から小さな単位へと書いていきますよね。まず、郵便番号を書いてから、たとえば、沖縄県那覇市長田1−2−3、などです。つまり、大から小です。ところが、欧米ですと、逆で、小から大への順になります。

1-2-3, Nagata, Naha 902-0011 Japan

  というぐあいです。郵便番号は国名の前に来るのが普通です。大から小へ、あるいは、小から大へ、この違いはどこから来るのでしょう。はっきりしたことは分かりませんが、おそらく、ものの見方の違いから来る、まさに異文化に基づいています。欧米ではまずピンポイントを定め、それから、徐々に広げていきます。一方、日本では、大枠をとらえ、次第に小さな単位に絞っていきます。

 少し次元は異なりますが、数を数える際、私たち日本人は手を開いた状態から指を中に折り込んでいくのに対し、英米人は手を握った状態で親指から外へ広げていきます。これも逆ですね。すなわち、日本人は、まず、おおきく手のひらを広げ、そこから一つずつ数えていくのに対し、西欧人は手を握った状態からいきなり1から数えるわけです。ここでも大から小、小から大の対立があります。

 名前も似たところがあります。かつて、英語を習い始めたころ、どうして自分の名前が英語ではKazuo Misonoというように、姓が後に来るのだろうと不思議に思ったものです。「姓名」ではなく「名姓」ですよね、文字通りに解釈すれば。ここでも、欧米では個人、つまり、小さな単位が先に来ます。個性を大事にするからだと言われることもありますが、果たしてどうでしょう。

 逆と言えば、のこぎりの使い方もそうです。日本人は引いて切りますが、西欧人は押して切ります。また、同じ英語圏でも日付の表示方法がイギリスとアメリカでは異なります。たとえば、「2005年9月24日」は、イギリス(ならびに、オーストラリア)では24 September, 2005 (24/09/05)、アメリカではSeptember 24, 2005 (9/24/05)のようになります。つまり、イギリスでは「9月24日」は24/9なのに対し、アメリカでは9/24です。この場合も日本では大きな単位である2005年が先に来て、年、日のように「大から小へ」となります。

 大きく捕らえるのか、いきなりピンポイントへ行くのかの違いは面白いですね。

[ワンポイント英語表現]
In counting numbers, we Japanese first fold our thumb into the palm, while westerners extend their thumb outward from the palm.
(数を数える際、日本人は最初に親指を手のひらに折り込むのに対し、西欧人は親指を手のひらから外へ広げていく。)



御園和夫先生

Profile
御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数

御園先生が教壇に立っている関東学院大学を知りたい!

リストページへ ページトップへ


Magazine(連載記事)

御園和夫のおもてなし英語
[週刊!]実践英語のツボ
今週のことわざクイズ
World Englishes!
グローバル企業と英語
今週のググる♪
イベント・セミナー情報

英語学習のヒントを探れ

CASECガイド
英語学習ガイド

英検ガイド・英検対策

英検ガイド
英検合格体験記

Archive(アーカイブ)

御園和夫の会話に役立つ英単語
御園和夫の英語面白楽習
英語とアスリート達
英語で作ろう!本格和食
にっぽん解体新書[投稿]
ひと言ビジネス英会話
御園和夫の異文化英語