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英語学習のコツは、「耳→口→目→手」です。つまり、まずは耳から聞いて、それを口でまねして話し、次いで目で読み、最後に手で書く、というのが理想的です。そこで今回はその順序の最後の「手」にまつわる英語表現のお話です。
Handはwrist(手首)より先の部分を指し、その形容詞はmanual(手の)です。日本語で「マニュアル」はおなじみです。
1. You should clean your hands of the group.
(あのグループからは手を引いたほうがいいよ。)
2.Many hands make light work.
[ことわざ](人手が多ければ仕事は楽になる。)
1.は'clean one's hands of ' 「〜からへを引く;〜との関係を切る」という慣用表現です。まさに日本語と同じ使い方ですね。2.はことわざです。ここでのhandは「人手;働き手」と言う意味です。日本語でも「手が足りない」などといいますよね。
3.This land has changed hands three times in recent years.
(この土地は、ここ数年で持ち主が3回変わった。)
慣用表現'change hands'は「(財産などが)持ち主が変わる;他人の手に渡る」という意味です。やはり「手」ですね。
4.Mr. Busy has only got one pair of hands now.
(ビズイ氏は今手がいっぱいです。)
'have only got one pair of hands'は「二本の手しかないのでこれ以上の仕事はできない」というニュアンスです。似た表現に'have
one's hands full'「手がふさがっている」というのもあります。いずれにしても、「忙しい」ことには変わりがありません。
なお、普通の会話ではhandの語尾のdはほとんど聞こえません。例えば、What do you have in your hand?(手に何を持っているのですか)では「ハン」くらいにしか聞こえません。「ハンド」のようには言われませんので、聞き取りにご注意を。
ここ4回にわたって、耳、口、目、手、にまつわる英語表現を観察してきましたが、いずれも、文化を超えて、日本語と同じ感覚での使いかたが多かったことに気が付きました。ことばによるコミュニケーションは、ある意味で、異文化を超えた共通文化のようなものがあるのかもしれません。
[ワンポイント英語表現]
I always keep this notebook at hand.(私はいつもこのノートを手元に置いている。)
注:at hand「手元に;手近に」
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御園和夫
関東学院大学文学部教授、日本英語音声学会副会長。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。
著書に、『英語音声学研究』(和広出版)、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数
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