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第106回 クラスサイズ Part2

 前回は、オーストラリアのある州で、クラスサイズと学習成果は特に関係ないという報告が出たということと、それに対する反論についてでした。

‘Smaller classes don`t aid students`
(1クラスの人数を少なくしたからといって、生徒のためになるわけではない)

という新聞記事でしたが、予想通り翌週の新聞(The Australian)には、次のような見出しでかなり大きな反論記事が出ました。

`Class size really does matter. It`s not rocket science--if there are 20 children in a classroom, not 30, everyone gets more attention.`
(クラスサイズこそが重要。ロケットの分野ではあるまいし。もし1くラスが30名でなく20名なら、誰もがもっと集中するのに。)

 この記事は、ある大学の教育学専門の助教授によるものです。「効率ばかりを求めてはいけません。」というものです。先の報告は、『読み書き』と『計算能力』の2つのテスト結果を基にしたのもですが、たった2つのテスト結果をもってしてクラスサイズを論じるのは、近視眼的で(myopic)、無知で(ignorant)、危険である(dangerous)という強い反論です。教室力学、生徒どうしの打ち解け度や学習環境などの見地が考慮されていないとも述べられています。さらに、これまで主張されていた小人数クラスの利点として、1クラスの人数を減らせばクラスの雰囲気がよくなり、生徒一人一人に対しより目が届きやすくなり、教室のスペースも活用しやすくなり、クラスも静かになり、注意も散漫にならず、教育の質が向上し、かつ、より積極的な気風が生まれる、などにも触れ、クラスサイズの縮小を援護しています。

 前回も指摘ましたが、オーストラリアでは現行の1クラス30名を20名から23、4名にするという現状です。それに比べると、我が国は・・・。 次元の違うクラスの人数減の議論という感じがしますよね。うらやましい。

 なかなか難しい問題ですが、いずれにしてもこの種の議論では、やはり現場の先生方の意見を十分に反映させてほしいですね。これを決めるのは、「それは♪センセーイ♪」といきたいものです。

[ワンポイント英語表現]
What is almost always missing is the voice from the teacher`s desk.
(たいていの場合欠けているのは現場の先生からの声です。)




御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。

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