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HOME > 御園和夫の異文化英語 > 第1回 2階か3階か、それがモンダイです。

第1回 2階か3階か、それがモンダイです。

 To be or not to be, that is the question. (死ぬか生きるか、それが問題だ) という英語を聞いたことがありますか。イギリスの文豪シェイクスピア(Shakespeare;1564-1616)の作品「ハムレット」(第3幕)で主人公のハムレットが言った有名なせりふです。

 何が問題なのかというと、1階、2階、3階・・・の「階」です。ヨーロッパと日本,アメリカとでは呼び方が1階ずれているのです。 「階」は英語ではfloor, storyです。I live on the second story [or floor].(私は2階に住んでいます)、 a six-story building(=a building of six stories) (6階建てのビル)のように使います。

 アメリカや日本での「1階」はイギリスでは「2階」になります。イギリスでは地面から1階上がったところが「1階」になります。我々の言う1階に相当する部分はイギリスではthe ground floorと言います。我々の言う「2階」はイギリスでは「3階」、というように「階」が一つずつずれているのです。アメリカではもともと地下を基準に数えるのでこのずれが生じたとも言われています。地下から数えれば,1階上がったところ、即ち、地面の部分が1階になります。

 イギリスのホテルやデパートで勘違いすることが結構ありますよ。ちなみにオーストラリアではfloorの代わりに'level'を用います。'Level 4'と言えば、我々言う「4階」です。所変われば「階」、いえ、品変わる,ですね。




御園和夫

関東学院大学名誉教授、日本英語音声学会常任理事。英語学、英語音声学、英語教授法専攻。特に英語の音声教育に力を注いでいる。英国レディング大学、米国UCLA、オーストラリア、クイーンズランド大学などで研修・留学。言語学博士。
長年にわたりテレビ・ラジオで活躍し、「百万人の英語」や「旺文社大学受験ラジオ講座」など、数々の英語番組を担当。著書に、『コミュニケーション主体の英語音声学』(和広出版)、『英語発音指導マニュアル』(CD付)編集主幹、北星堂、『聴順直脳トレーニング』(CD付)IBC出版、『耳から楽しむ英語ジョーク:聴くユーモア』(CD付)旺文社、『成功する英語表現講座』(南雲堂)、『場面別英会話』(旺文社)、他多数。

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