評価体系を開発するにあたり、まずは市販のテストを調査しました。短時間で正確に測定できることから、当初よりCASECに注目していました。海外など遠隔地においても同じ試験で測定できることが現場から求められていましたので、インターネット上で受験できるCASECの利便性はこの条件に合致しました。またCASECとTOEICRのスコアとの相関が高かったことから、社内的に説得しやすいと考えました。
しかし、現場はプロダクティブなスキルを強く求めていたため、CASECにプラスして直接的に発話させるテストも加えることでより詳細なレベルの測定が可能と考え、CASECで一定レベル以上の結果を得た人は2次試験としてインタビューテストを受験する仕組みにしました。
インタビューテストは当社が独自で開発しました。しかし、14,000人以上の社員が2次試験に進んだ場合のことを想定すると、一人一人を面接するテストは運用上、物理的に不可能であると考え、CASECとインタビューテストの間に、もう一段階、人数を絞り込むためのテストを加えました。このテストには、フォンパスを採用することにしました。フォンパスは、電話でコンピュータによる音声を聞き、受験者が発話することによってスピーキング能力を測定するツールです。できるだけ多くの社員に、早い段階で発話する機会を与えたいという目的もあり、多数の受験者が効率よく受験できるフォンパスを選びました。
このようにして、まずはCASECを受験し、CASECで500点を超えた人はフォンパスを受け、フォンパスで46点以上だった人がインタビューテストに進む、といった3段階の仕組みが出来あがりました。
次に、これらのテストによるスコアが、ビジネスでは具体的にどう反映されるのかを明確に示すためのCan Do Listを作成する必要がありました。ここで現場において大規模なアンケート調査を行い、現場で期待される英語力レベルを徹底的に調べました。
このような過程を経て、富士ゼロックスグループにおける、社員の英語力を示す明確な指標ができあがりました。現場で必要とされるスキルが具体的にイメージしやすい、納得感の高いものに仕上がったと自負しています。 |